take.6 : いまでもふしぎ
なのだが、めっちゃあばれんぼうくん、と仲良しだった、わたしの小学生時代…。
きっとたぶん学校イチのあばれんぼうで、
のちに中学生になった彼は、となりの中学校の校門に生卵ぶんなげるとゆー荒行まで仕出かした、そんなやつだ!
きっかけもよくは憶えていない。なんで仲良くなったんだろうなあ。たぶん、ほんとうに何かが合ったのだろう。そして彼はイイ奴だった。いじめはしなかったし、たしかにカチンときたら手が出るような奴ではあったけれど筋は通っていたし、謝れる奴だったし、優しい奴だった。まいにち喋っていたし、ただわたしは平行して学年のかわいい女の子と話すことに必死だったので、周りからは「なんであいつの人間関係は、やべーやつか女しかいないんだ」と言われていた。てか直接聞いてくるのが小学生だしね〜!!
彼はとうとうウチにまできて遊ぶようにもなったし、たまたまウチにでた蜂を素手で殺すとゆーワイルド精神を見せてくれたり。めちゃ仲良かった。休み時間も一緒だったし。
そんな《見た目とやってることはぱっと見やばいけど実はイイ奴》な彼は、たまにいるアホ教師どもには目の敵にされていたことは、まあわかる。だってやばいもん。(笑)
ときどき理不尽に怒られている彼を見つけると、間に入って口答えして俺も怒られるんかーい!とゆーことも懐かしい。つまりわたしは成長していないのだな。
中学生になった彼は、学校に来なくなった。全く。妹ちゃんが吹奏楽部で、後輩になったので色々事情訊いて、彼のいちばん揺れていた時代がたまたま中学生時代だったのだな、と察した。それが分からない方々は、いろいろ野次っていたけれど。
人間は遅かれ早かれ、なにかに対して揺れる時期が来るんだろう。わたしの場合はきっと今なのだ。彼はわたしよりある意味で成熟だった。わたしにはまだ出来なかった気配りや礼儀だって、遊びに行った友達のママへの挨拶はそりゃすばらしかったよ。彼のママはとっても若くて綺麗でめちゃ怖いらしい(彼談)けど、いま18になって思い返すと、彼のママはよく出来たママだったのだな。勉強よりも大切なことはあるのに、それをいちばんに教えることはとても難しいだろう。
彼が自分と向き合った結果 学校に行かない決断をしたのならわたしはいいと思う。やりたいことを見つけたならいいと思う。これは、これからわたしが先生になっても変わらない。
義務教育は義務だ。そりゃね。とくに初等教育なんて、いまこの記事に書いてる漢字の9割以上が小学校履修内容だ。計算式も小学校いけばなんとかなる。中等の英語ははっきり言って高等と内容は同じだし、歴史も地理もそうだ。理科に至っては高校でやらない科目も選択制度で出てくるものをカバーしてるよね。義務教育は、本当に充実している…日本くらいですけども!
ただ、これからの時代は要らないよねー。ほんと要らないわ。なんでかって?自分で考えろや。わかるでしょ(笑)わかんないなら生きていけないよ。ほんとに。
さまざまな理由で学校に行かない子たち、
その理由に大小なんてつけられないよ。
大人になったら分からないような、でもその子にとっては死んだほうが楽なような、ことがたくさんあるよ。
だから逃げてもいいとわたしは言うだろう。解決できるように、わたしは3日完徹は余裕くらい、がんばるよ。でもがんばったとしても、その子が嫌なら、休んでもいいんだ。なんとでもなるから。学校に行かなくても。勉強はできるよ。高卒認定だってとれる。通信大学もある。通信制で教員免許も取れる時代だよ。いいんだよ休んでも。無理して来て死ぬよりはいい。
そして彼は高校には行かなかった。やっぱし!いま奴は、やりたいことをやってる模様。ときどき夜の駅前でラップしてる彼かスケボーしてる彼を見かける。一緒にいる連れは、ピアス絶対してるし髪染めまくりだしぱっと見こわいよ。そんな雰囲気な一団のまえを、わたしは気にしないで歩く。そして声をかけるのだ、「よーーーーーーっ!!!」。なんとも不釣り合いな感じは否めないが、そこに友情があるから、なにも変わらないよ、わたしとあなたの関係と。おかげで、人間関係ひろがったよ。ありがとう…(笑)
いまでも、特に夏はね。
部活終わって遅い電車乗って21時頃に駅に着くでしょ。自転車取りに行く途中、彼的な一団の溜まり場があるの。ときどきそこに混じっておしゃべりして、制服のまんまファミレス行ったりもしたなー。高校に通うわたしよりも遙かに広い世界を見ている彼らがすこし羨ましかったのかもね。
ほんとうのこわいやつは、ぱっと見わかんねーよ。がちで。こわそうなやつは、ほとんどイイ奴だよ。そんな奴らが好き。